濱口恵さん 

この冬、金属造形作家の濱口恵さんの訃報が届きました。

濱口さんはRommaaiのご近所さんで、もうずっとお世話になっていました。

東京藝術大学の鍛金科を卒業され、憧れの大先輩であり、優しい近所のおばちゃんでもありました。

作風は「アタシなんていっつも適当、エイヤってやっちゃうのよ」とおおらかでありながら、ちょうど具合のいいところでピタッときめてあるのは、勢いと研ぎ澄ませた感覚のなかで働く鋭い計算。かっこいいです。。

なんというか、、自然物に近いような、一番良い形をそのもの自体が知っていて、そうなった。というような、不思議な存在感がそれぞれに在るのです。

毎年夏に神楽坂の小路宛という花屋さんで展示をしていましたが、鬱蒼と茂る奇々怪々な植物に囲まれて、作品は何の違和感もなく、10年前からそこにいたような顔をして存在していました。

お亡くなりになる2ヶ月前のRommaaiオープンにも遊びにきて頂き、庭に腰掛け色んなお話をしました。濱口さんはいつも楽しいお話ばかり。その時はちょうどパリに旅をしてきたお土産話でした。

「ここはいいわね、楽しくなりそう」

とほほえんでくださった瞬間を忘れずにいたいと思います。

Rommaaiでは、ほんの少しですが濱口恵さんの作品をご覧いただけます。(非売)